この度は研究参加へご興味を持っていただき、ありがとうございます。私は社会言語学や語用論の研究活動を行っている、平田祐基と申します。（オンライン）飲み会での会話研究へご参加いただけると幸甚でございます。
研究参加を決定するに先立ち、下記の説明に十分にお目通しください。
Yuki Hirata (平田祐基)
Studying Conversation at Drinking Party
研究参加にかかる概要説明
1. 研究概要
この研究の狙いは、飲み会がどのように日本人の人間関係維持に影響を与えているかを知ることにあります。どのようにコミュニケーションし、それがどのような効果を持つのか、実際に観察可能なデータに基づいた研究の数はかなり限られています。
この研究結果は、とても重要な人間生活の一側面の理解に繋がると考えます。たとえコロナ禍でニューノーマルと呼ばれる時代になり、「オンライン飲み会」のように形を変えたとしても、良好な人間関係の構築と維持に応用できるはずです。
皆様にも、ぜひ本研究に参加いただきたく願います。
2. 対象者
（オンライン）飲み会で実際にどんなコミュニケーションが行われているかを観察した、本物の会話データが必要なため、その参加者として参加いただきたく思います。
特に飲み会が「社会人のための社交場」として使われてきた点に興味があるため、今回は以下の方々に対象を絞らせていただきます。
- 20歳以上である
- 日本語母語話者・あるいはネイティブレベルの話者である
- 飲み会が同じ職場の者同士である（「同僚」「上司・部下」「先輩・後輩」の関係であれば、職場が離れていても可）
3. 参加した場合、何をするのか
もしご参加いただける場合、以下にご協力頂きます。
＜1. 飲み会録画データの共有＞
- 飲み会中の会話を録画させていただきます。私は飲み会自体には参加せず、使用するビデオ会議ツール（ZOOM推奨）に備わっている録画機能を使用いたします。（録画方法についてはこちら）
- データの受け渡しについては、Dropboxを使用します。アカウントを思いでなくともアップロードできるリンクを共有いたします。ただし数時間の録画データはサイズも大きいため、パソコンかつWiFi環境でのアップロードをおすすめいたします。
＜2. インタビューへの参加＞
- 私が着目するのは言語データ（音声データ）ですが、そこで発生しているコミュニケーションをより深く理解するために、非言語情報を参考にしたい場合があります。（要求いただければ削除することも可能です。下記参照）。飲み会の始まりから解散まで、録画させていただきたく思います。
- それでも解釈の迷う箇所があれば、手短なインタビューを実施する場合がございます。約15分程度要する見込みで、オンライン、対面、テキストでも実施可能です。
対面インタビューのための会場を大阪市御堂筋線本町駅周辺にご用意しております。
ラミ本町
カフェ等その他オープンスペースでも実施可能ですが、プライバシーや注意がそれてしまうのを防ぐためにも、オンラインや上記会場での実施をおすすめいたします。
4. 参加は絶対ですか？
いいえ、参加・不参加の決定は完全にあなたに委ねられており、あくまでも自発的な参加となります。不参加を決定しても、所属団体におけるポジションに影響はありませんし、その他雇用には関係ございません。
5. 途中で気が変わったら
気が変わった場合、どの段階でも自由に参加を取りやめることができます。辞退する場合は私にお知らせください。研究に貢献いただいたデータを取り出し、消去いたします。ここでいうデータとは、あなたや他の参加者が私に共有した情報、意見、アイデア等を指します。しかし一度データが匿名化されたり、他の参加者のデータとともに貯蔵された場合は、しばし特定個人のデータを取り出すことが困難であったり、不可能なこともございます。故に参加辞退の旨は、インタビューの２週間後までにお知らせください。
6. データから個人を特定できるか
研究データ収集・分析とインタビュー終了後は、このプロジェクトの研究者である私だけが共有いただいたデータにアクセスできます。
一度録画されたデータが文字起こしされた後、全個人情報（氏名を含む、個人を特定できる情報）は機密に保管され、他人に共有されることはございません。どの録画・録音データやハードコピーもすべて匿名化いたします。つまりいかなる個人情報も除去いたします。
7. データがどのように保管されるか
あなたのデータは、パスワードで保護されたコンピュータ上の、暗号化された（私以外がアクセスできない）ファイルにて貯蔵いたします。コンピュータ、フォルダ、ファイルの３重のセキュリティで保護いたします。
8. データの用途および研究結果
共有いただいたデータ学術的な目的のみに使用致します。これには学術論文や博士論文が含まれます。研究結果は学会等で発表されることがあります。
本研究の結果を書き上げるときは、共有くださった意見やアイデアを再現したいと思います。その際、私の出版物で言葉をそのまま引用しても、参加者が特定されないよう、匿名化された引用のみ使用致します (インタビューデータ等)。
9. 疑問や不安があった場合
研究参加に関して発生する不安点やお問い合わせは、私にご連絡ください。
10. ご参加から終了までの流れ
1. 参加登録と概要説明
研究同意フォームにてご登録いただいてから、改めて参加者の皆様に直接、研究概要をご説明いたします。ご説明にはZOOMやSkypeなど、オンラインビデオ会話ツールを使用予定です。具体的な録画方法などはここで改めてご説明いたします。
そこで不安点や疑問を解消いただけましたら、実際に参加開始となります。研究参加はいつでも途中でやめることができます。
2. 飲み会を録画し、私に共有いただきます。
私は飲み会には参加せず、録画設定も私が行いますので、いつもどおり飲み会を続けていただければと思います。
3. 簡易インタビューの設定
録画データをいただいたあと、メールやLINE、あるいはオンラインビデオ会話ツールで簡単なインタビューをさせていただくことがございます。目的は、録画のみではわからない情報（例：参加者同士でしかわからない業界用語等）を確認することにあります。5分から30分程度を予定しております。場合により複数回行う可能性もございますが、お互いの都合をすり合わせながら柔軟に調整させていただきます。
4. 研究結果の共有
ご参加いただいた研究プロジェクトが結実したときには、その成果を共有させていただきたく思います。
ご迷惑でなければ発表資料や論文をご共有いたします。